
札幌で子育てをしてるharuです。
私は職業訓練校に通ってWebデザイナーに就職しました。30代でIT未経験の主婦がWebデザイナーに就職した過程を紹介します。
今回は職業訓練校の「費用」「男女比の割合と年齢層」「授業内容」についてです。「訓練費用は全額無料なのか」「授業内容が古いというのは本当か」についてお話しします。
職業訓練とは
無料でスキルを習得できる
職業訓練とは就職に役立つスキルを無料で習得できる制度です。テキスト代など一部自己負担がありますが授業料は無料です。
期間は3ヶ月から6ヶ月が一般的です。
手当をもらいながら勉強できる
職業訓練は手当てをもらいながら授業を無料で受けれます。
手当の受給額は求職者によって違います。
- 失業保険を受給している求職者。
- 失業保険を受給しながら訓練を受けます。
- 訓練中に失業保険の給付が終わった場合、失業保険の給付を課程修了まで延長する「訓練延長給付」を受けれる場合があります。
- 失業保険を受給できない求職者。
- 一定の要件を満たせば職業訓練受講手当(月額10万円)と通所手当、寄宿手当を受給できます。
- 職業訓練受講手当は本人の収入や世帯全体の収入によって受給できるかが決まります。



私は求職者支援訓練でしたが、世帯収入がオーバーしていたため職業訓練受講手当は受給できず、交通費も自己負担でした。
ですが交通費の自己負担だけで授業を受けれたのでラッキーだったと思います。
例えば今月の世帯収入がオーバーして職業訓練受講手当等を受給できなくても、翌月の世帯収入がオーバーしていなければその月は職業訓練受講手当等を受け取ることができます。
費用について
費用は基本無料、一部自己負担あり
基本的には無料ですが、一部自己負担があります。
授業料 ― 無料
教科書代 ― 約8000円
Adobeソフト(任意) ― 月額約2000円
資格受験料(任意) ― 受験科目による
- 教科書は全員購入するので必ずかかる費用です。
- 授業は学校のパソコンを使用しますが、私の通っていた学校は自分のパソコンを持ち込むことが可能でした。
学校のパソコンならPhotoshop・Illustratorは無料で使えますが、自分のパソコンの場合、自分でAdobeと契約するのでソフトは自己負担です。



私は自分のパソコンで授業を受けていました。家でもAdobeソフトを使いたかったのと学校のパソコンは動作が遅くて使いづらかったからです。
訓練期間中、Adobeソフトは学生として契約できるのでコンプリートプランを月額約2000円で使えました。
- 職業訓練では資格を取ることができます。「WEBクリエイター能力認定試験 HTML5」「Photoshopクリエイター能力認定試験」「Illustratorクリエイター能力認定試験」の3科目ですが受験は任意です。
こちらを受験する場合、受験料の支払いと受験用テキストを購入する必要があります。テキストは学校で団体購入すれば定価より安く買えますし、メルカリで購入する人もいました。すべてを受験する必要はなく、受けたい科目だけ受験することが可能です。
男女比と年齢層
女性が多く、年齢層は幅広い
- 男女比の割合は4:6ぐらいで女性の方が多いです。
デザインを目的としたコースなので女性が多いのかもしれません。同じ学校にプログラミングコースがありましたが、そちらは男性の受講者が多かったです。
- 受講者の年齢層は20代~60代。20代が7割、20代以上が3割です。意外に思うかもしれませんが40~60代で受講してる方もいます。
授業について
半年間で学べる授業内容とスケジュール
Webデザインの授業内容
- HTML
- CSS
- jQuery
- Photoshop
- Illustrator
基本的なコーディングとデザインソフトの使い方を学びます。レスポンシブ対応のサイト制作やサーバーへのアップロード方法、写真の加工、バナーの作成などを学びました。
Web業界未経験者のために一から用語を教えてくれるので安心して授業を受けることができました。
授業のスケジュール
- コーディング ― 3ヶ月
- Photoshop ― 1ヶ月
- Illustrator ― 1ヶ月
- ポートフォリオ制作 ― 1ヶ月
訓練期間の半分はコーディング(HTML・CSS・jQuery)です。
PhotoshopとIllustratorを学んだ後は就活に向けてポートフォリオを作成します。
授業の内容は古い?
ネットで職業訓練について調べると「学べる内容が古い」という意見がありました。それに対する私の感想は「先生による」です。
Webデザインは他のプログラミング言語に比べて時代の変化が早いと言われています。デザインのトレンドは時代によって変わりますし、HTMLのルールも変化します。
私の先生は現役でデザイナーをやってる方だったので現在のWebデザインと過去のWebデザインのトレンドやルール改正についても教えてくれました。



現在ならデザイン(要素)の横並びはflexが主流ですが、授業ではfloatについても詳しく教えてくれました。入社した会社で古いコード(HTML4)を修正するかもしれないから、とのことです。
個人的には授業の内容が古い、という心配は不要かと思います。基本的なコーディングとデザインソフトの使い方はしっかり学べますし、レスポンシブ対応のコーディングができれば現代に合ったデザイナーだと思います。後は就職先で学んだり、自分で勉強すれば大丈夫だと思います。
まとめ


今回は「訓練にかかる費用」「男女比の割合と年齢層」「授業内容」とについてお話ししました。
私はコーディングが苦手でしたが、担任の先生がユーモアのある方だったので楽しく学ぶことができました。職業訓練に限らず、他のスクールでも言えますが先生の当たりはずれはあると思います。
学習に行き詰った時はYoutubeで調べたり、自分に合った書籍を探すことをおすすめします◎



次回は「就職活動」について話します。
Webデザインの職業訓練は入所の倍率が高いのに、Webデザイナーとしての就職率は2割です。ほとんどの方がWebデザインと関係の無い仕事に就きます。それは未経験での募集が少ないからです。
次回は「早めの就職活動の大切さ」と「実績あるポートフォリオの必要性」についてお話ししますね。


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