
息子が三歳になり、三歳児健診を受けてきました。
今回は健診の内容と臨床心理士さんに発達相談した話を書きます。
私の息子はテレビで嫌なシーンを見ると壁に頭をぶつけます。その様子が心配だったため臨床心理士さんに発達相談をしました。お子さんの発達を心配してる方にとって何か参考になれば嬉しいです。
三歳児健診の内容
三歳児健診はいつやるの?
誕生日の少し前に検診の案内が来ました。三歳になる月に案内が来ます。
自宅で視力検査と聴覚検査をする
検診を受ける前に自宅で「視力検査」と「聴覚検査」をやるように案内が来ました。内容を見たとき「息子にできるかなぁ…」と心配になりながら夫と子供と三人でやりました。


視力検査は私の膝の上に息子を座らせて、夫が向いに座ってカードを見せました。大変でしたが何とかできました。


聴覚検査は私が小さな声で動物の名前を言うと息子が「いやだ!」と言ってやってくれませんでした。私がいつもと違う話し方をしたのが怖かったようです。
検診の紙には聴覚検査が「できなかった」の欄に丸を付けて検診に行きました。
地域によっては尿検査をするところがありますが、札幌市では尿検査がありませんでした。
三歳児検診の内容
札幌市ではコロナ対策のため子ども一人につき、保護者は一人までと決まっています。兄弟がいる場合は大人が二人付き添うことができます。
初めに身体検査を行います。紙パンツ一枚になって体重と身長を計ります。その後、先生の所へ行って問診を受けます。それが終わると保健師さんとお話をします(保健師さんとの話し合いは全員ではないかもしれません)。その後、歯科検診をして三歳児健診は終了です。
問診について
子どもの発達が心配だったこともあり、問診は少しドキドキしました。いくつかお話をした後、先生が聴覚検査の話をしました。
「聴覚検査できなかったの?」
「私が小声で話すと「嫌だ」と言ってやってくれませんでした」
「怖がってた感じ?」
「そうですね」
「音とか光に敏感?」
「天気のいい日は「眩しい」とよく言います」
私は発達で心配していたことを聞きました。
「テレビからの刺激も弱くて、アニメのキャラクターが泣いていると自分も悲しくなるのか壁に頭をぶつけます」
息子は1歳半を過ぎた頃から壁に頭をぶつけていました。アンパンマンがバイキンマンに顔を濡らされたりパンチをされると痛い気持ちになるのか泣いて壁に頭をぶつけます。
「臨床心理士に相談できるけど話してく?」
「お願いします」
すると息子が先生の机の上にあった何かを見てアルファベットを読み上げました。
「アルファベットが読めるの?」
「はい。ひらがな、カタカナ、漢字も少し読めます」
「記憶力がいいんだね」
と言われたのですが、褒められているという感じではなく私は少し心配になりました。
すると息子がニコニコと元気な声で言いました。
「注意マーク大好き!」
「なにそれ?」
「三角形の中にビックリマークが入っているマークのことです。トミカやおもちゃの説明書を読むのが好きなんです」
「そう」
変わった子どもだと思われたかなぁ、と思いながら問診が終了しました。
できなかった聴覚検診は1ヶ月後に自宅で再チャレンジして結果を送るように言われました。出来なかった時は耳鼻科に行って検査をするようにと言われました。
臨床心理士に発達相談
遊びを通して診察する
全ての検診が終わった後、臨床心理士さんとお話をしました。
「お子さんのどのような様子が気になりますか?」
と尋ねられたので壁に頭をぶつけることを話しました。いくつか話をした後、臨床心理士さんが息子と遊びました。
「先生と一緒に積み木しよう。先生、トラック作るから同じように作ってね」
臨床心理士さんと同じように積み木を重ねたり、10個の積み木を縦一列に積み上げました。
その後は臨床心理士さんが息子にイラスト見せました。イラストにはTシャツ、靴、鉛筆などの絵が8つありました。
「この中で「書く」のはどれかな?」
息子は鉛筆を指さして正解しました。その調子で「着る」「履く」などの言葉とイラストを合わせるクイズをして息子は全問正解しました。
心配しなくていいと言われる
遊びを通して臨床心理士さんが出した結論は「今はそんなに心配しなくて大丈夫」とのことでした。
息子の特徴は「好きな物とそうでない物で興味にむらがある」そうです。好きな物への興味や意欲は強いけど、そうではない遊びに対しては興味が少ない。全くやらない訳ではないので好きな先生や友達と一緒にやったら楽しさがわかって興味の幅が広がると言われました。
壁に頭をぶつけることに対しては「黒板の引っかく音が苦手な人がいますよね。でも平気な人もいます。息子さんにとってはテレビの嫌なシーンがそれに当たるんだと思います。もう少し大きくなれば壁に頭をぶつけなくなりますよ」と言われました。確かに音や光は人によって快、不快があるなぁと納得しました。
オウム返しが多いことについては「こちら側の話してる言葉の意味がわからない時に、意図を確認する意味でオウム返ししてるように思える」と言われました。あー!確かに!こちらの言葉が伝わっていない時にオウム返ししてることが多いと思いました。
もしも発達が心配ならデイサービスを検討しよう
臨床心理士さんからは「もし発達が心配なら児童デイサービスの利用を勧めますが、息子さんは小規模保育園に通っているので今は必要ないかと思います」と言われました。
発達が心配なお子さんは小規模保育園やデイサービスなど子どもの人数が少なく、大人が手をかけてあげれる環境が良いと言われました。先ほどもお話ししたように好きな先生や友達と遊ぶことで興味の幅が広がり、苦手克服やコミュニケーション能力を高めることができるそうです。「コミュニケーション能力は後天的に伸ばせる」と言っていました。
息子は現時点では発達に心配ないが、人数の多い幼稚園や保育園に転園して馴染めないようであれば児童デイサービスを併用して少人数でのコミュニケーションを楽しむことで人との関わり方を学んでいくと良いと言われました。
今まで児童デイサービスがどういう施設なのか知らなかったのですが、そういう場があるのは心強いと思いました。子どもが保育園(幼稚園)に馴染めなかったとき、少人数でコミュニケーションを楽しめる別の居場所があったら安心できるだろうなぁと思いました。
自分の子どもが発達障害だったら?
臨床心理士さんにドキッとすることを聞かれました。
「もし、お子さんが発達障害だったら嫌ですか?」
その質問に一瞬戸惑いましたが、先日読んだ本を思い出して私は言葉を返しました。
「…発達障害だったら心配になりますが、好きなことに対しては覚えが早いので、好きなことを仕事にして生計を立てれるようになってくれたらそれでいいかなって思います」
そう思えたのは書籍「15歳のコーヒー屋さん」を読んだからでした。こちらの本は発達障害の少年が登校拒否になった後、大好きなコーヒー焙煎で15歳で起業する話なんです。それを読んでから「苦手を克服するより得意を生かす生き方」を息子にもして欲しいと思うようになりました。
「そうですよ!」
私の話を聞いて臨床心理士さんが笑顔で同意してくれたので安堵しました。
まとめ
臨床心理士さんに発達相談をして不安が減りました。長時間、話を聞いてもらって的確なアドバイスをいただいたのに「無料」なのがすごいと思いました。お子さんの発達が気になる方はぜひ保健センターに相談してみてはいかがでしょうか。
以上、三歳児健診についてでした。最後までお読みいただきありがとうございました◎
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