「鋼の錬金術師」「銀の匙」など有名作品を多く書かれた荒川弘先生の最新作「黄泉のツガイ」をご紹介します!
「あらすじ・人間関係・見どころ」を相関図付きでわかりやすく解説します。
「ハガレン」のバトル要素、「銀の匙」の命の倫理観を掛け合わせたバトル漫画です!
「魅力的なキャラクター」
「誰が敵か味方かわからない」
<和風バトルファンタジー>
をお楽しみください!
黄泉のツガイとは
2022年に「少年ガンガン」で連載が始まり、発行部数は230万部突破(2024年1月現在)している人気漫画です!
「荒川弘先生の新作」というだけでもワクワクしますよね…!
「黄泉のツガイ」は名だたる賞で上位を独占している人気作品です!
「次にくるマンガ大賞2023・2位」
「全国の書店員が選んだおすすめコミック2023・2位」
「次に来るマンガ大賞2023・コミックス部門2位」
「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞・大賞」
「このマンガがすごい!2024 オトコ編・2位」
「アルスラーン戦記」も面白いけど「荒川先生のオリジナル漫画が読みたい!」そう思っていた読者も多かったのでは?
「黄泉のツガイ」は期待を裏切らない超面白い作品です!
スピード感あるバトルシーンと突如入るギャグシーンが面白い!!
荒川先生の魅力が存分に詰まった「黄泉のツガイ」をご紹介させていただきます!
あらすじ
山奥の小さな村で暮らす少年のユルは、野鳥を狩り、大自然の中で静かに暮らしていた。
しかしユルの双子の妹のアサは、何故か村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているという。
それはまるで幽閉されているかのように…。
穏やかな村に浮かぶ不自然な謎、この村に隠された秘密とは一体…!?
ガンガンONLINE公式サイトより
第1話が無料で読める
作品情報
作品名:黄泉のツガイ
読み方:よみのつがい
作者:荒川弘
掲載雑誌:少年ガンガン
出版社:スクウェア・エニックス
冒頭部分を読んだ時、時代ものかと思いましたが、ヘリコプターや銃が登場して時代背景が現代になり驚きました。
妹だと思っていた存在は偽物で、村を襲撃した人物が実の妹。
読者もユルも
「何が起こっているのかわからない」状態で物語が始まります。
そこに現れる二体のツガイ「左右さま」
「黄泉のツガイ」は複雑な人間模様を背景に「ツガイ」と共に戦う和風バトルファンタジーです!
用語説明
キャラクターを紹介する前に「用語」を簡単に説明します。
用語
- 呪いの双子…東村で夜と昼が等しい日に日の出を境に生まれた男女の双子。双子が生まれると「その時代に大きな戦」が起きると言われている。
双子が「呪われてる」わけではなく「その力を利用して争いを始める人間」がいるため、そのように呼ばれている。
「ユルとアサ」は400年ぶりに生まれた双子である。
- ツガイ…「幽霊・妖怪・化け物・UMA・異形」など呼び名は様々だが、ツガイは「対なるもの」で一人の主人に対して二体一組で付く。
すべてのツガイが主人に忠実ではなく、気に入らないと主人を食べてしまうものもいる。
一族
- 東村…ユルとアサが生まれた村。現代の文明から切り離された山奥の村で畑作や猟を行っている。
「呪いの双子」は東村からしか生まれない。
- 影森家…元は東村の出身だが、考え方の違いから村を出て下界で地位を築いた。
- 田寺家…代々「番小者(つがいこもの)」をしてる一族。
「東村に物資の調達・連絡係・雑用」などをしている。田寺家は東村に住んでおらず、下界で暮らしている。
相関図
キャラクター紹介
重要なネタバレを避けて人物紹介します!
どのキャラも魅力に溢れていて格好いいです!!
ユルとツガイ
<ユル>
「東村」で生まれた双子の一人。16歳。
物心付いた頃から父親と狩りに出ていたため、弓矢とナタを使った戦闘が得意。
村を襲撃された際に村の守り神「左右」をツガイにし、主となる。
世の中の「あらゆるもの」を封じる「封」の使い手だが、まだその力を手に入れていない。
現代文明から隔離された村で育ったため「蛮族」と言われることも。
「ユル」は沖縄の言葉で「夜」を意味する。
<右 ミギ>
ユルのツガイの片割れ。
東村の守り神で二本のツノが特徴な屈強な神様。
封印を解かれるまでは狛犬のような姿で東村を見守っていた。
「右」も「左」も血の匂いで相手を判別できる。
アサが村を襲撃した際に「ユルと同じ血の匂いがする」と言い、本物だと言い当てた。
封印を解かれたのは400年ぶりである。
<左 ヒダリ>
ユルのツガイの片割れ。
「右」よりも好戦的な性格で「戦闘」になると肌ツヤが良くなる。
「右」同様に元は狛犬(石像)のため銃や剣が通用しないほど硬い。
戦闘で腕を切られた際には「ホームセンターの接着剤でくっつく」と言ってた(元が石なので)
田寺家・番小者
<デラ>
本名・田寺リュウ。
代々、番小者としている田寺家の人間。
影森家に村を襲撃されてユルを連れて逃げた。
現在はハナと偽装結婚し、ユルの保護者である。
東村の「双子」のことはデラも詳しく知らない。
「東村の場所は一族以外に知られるな」
「アサとユルは他の者に絶対に渡すな」
とだけしつこく言われた。
ヤマハおばぁや長老が何を考えているかわからないが、田寺家の決まりを守っている。
田寺家は影森家と因縁がある様子。
<田寺ケン>
田寺家先代(デラの父)の息子。
デラも存在を知らなかった異母弟。
母親はエチオピア人で亡くなっている。
13歳だが責任感が強く、賢い。
<田寺ロウエイ>
デラの父親で田寺家の先代当主。
行方不明。
<ハナ>
デラと番小者をしている。
仕方なくデラと結婚し、ユルの保護者になる。
「子どもは嫌い」と言うが面倒見が良い。
番小者以外にも「墓掘りのハナ」として死体の処分もしている。
影森家
<アサ>
ユルの双子の妹。
10年前に両親とアサの三人で村を脱出し、影森家に保護される。
「双子」のみが使える「解」という能力をすでに手に入れている。
10年間ユルを心配していてユルを迎えに行くために東村を襲撃した。
影森家を全面的に信頼している。
<ガブちゃん>
小柄で三つ編みの少女。
ツガイは上下一体の巨大な歯の姿をしている。
出生は詳しく語られていないが戸籍が無いらしい。
護衛も兼ねてアサと一緒に寝ている。
<ジン>
影森家の三男。
東村を襲撃した時の「責任者」
ツガイはチョウチンアンコウの姿をしている。
見た目はインテリヤクザだが
「信用を得るべきところには筋を通す」
という真面目さがある。
<ヒカル>
影森家の長男。
漫画家でペンネームは波久礼(はぐれ)ヒカル。
ヒカルの描く漫画はヤクザすらも涙するハートフル漫画の名手。
ツガイは「黒白(こくびゃく)」直したいところに「白」を使い、「黒」で上書きすると壊れた家などを修復できる。
長男だが「絶対にこんな家を継ぎたくない」と一般人よりの考えを持っている。
<当主・ゴンゾウ>
穏やかで優しそうなおじいさんだが冷酷な面がある。
<黒谷四姉弟>
影森家が運営する乳児院で育った血の繋がらない四姉弟。
全員ツガイ使い。
姉ナツキ・長男フユキ・次男ハルオ・三男アキオ。
<与謝野イワン>
新郷に雇われているツガイ使い。
二本の刀がツガイである。
<新郷>
アスマ・イワンと手を組んで「解・封」と「影森家」を手に入れようとしている。
東村
<ヤマハおばぁ>
東村を束ねる存在。
ユルとアサが生まれる時「夜明けまで産むな」「この子らはツガイを統べる者になる」と言い、出産を遅らせて「日の出を境に双子を出産」させた。
<キョウカ>
ダンジの母親。
ユルとアサが生まれた時に出産を手伝っている。
<ダンジ>
ユルの幼馴染で男の子。
下界に逃げたユルを心配している。
<偽物のアサ>
座敷牢にいた女の子。
外見は本物より幼い。
ユルが村から出ていかないためにヤマハおばぁが用意した偽物。
人間ではない。
<東村の村人>
ツガイが見えない者が多く、それ故にヤマハおばぁを崇拝している。
東村の中には「過激派」がいてユルの命を狙う者がいた。
ツガイ使いとツガイ
<主が死んだらツガイはどうなるの?>
「野良ヅカイ」になり、その場に地縛霊のように縛られる。
次の契約者が現れず、そのまま忘れ去られると何十年何百年後に存在が消滅するらしい。
<円満にツガイと契約解除するには>
ツガイたちに納得してもらって元に戻ってもらう。
ツガイにも心があるため話し合いで決めることができる。
ユルの性格
妹想いの優しい兄。
物心ついた頃から父親に狩りに連れていかれたため弓の名手である。
世俗と離れた山奥で育ったため「蛮族」と言われることも。
幼少期に山賊に命を狙われたことがあり、それ以来「殺意」の察知に過敏で自分に殺意を向ける相手には容赦なく返り討ちにする。
そのため下界では「人を殺してはいけない」と言われた時、驚いた。
そのため、他キャラクターから「ユルの倫理観」がわからないと言われる。
味方にするかの区別…自分に「殺気」があるかないか。
自分を殺そうとした人間を埋葬する…死体は埋めないと疫病が出るから。
ユルの「現代文明とかけ離れた感覚」に対する周囲のツッコミが面白いです(笑)
双子の持つ力
特殊能力「解」と「封」
ユルとアサは特殊能力「解」と「封」を得ることができる。
- 解…世のあらゆるものを強制的に「とく」事ができる。強力な結界を解くことができ、主のいるツガイの契約を解いて自分のツガイにすることも可能。
- 封…世のあらゆるものを強制的に「とじる」事ができる。どんな凶悪なツガイも一瞬で強制的に封じることができる。
どちらも「強力な力」のため、歴史上「その力を利用して大きな戦を起こす者たち」がいた。
「解」と「封」両方の力を手に入れた者はいないらしい。
アサはすでに「解」の力を持っているが
「解」と「封」を手に入れるには「ある条件」が必要。
その条件とは…?
コミックス3巻をご覧ください!
【ネタバレ】「解・封」の手に入れ方
力を手に入れる方法は「一度死ぬ」ことです。
アサは東村の人間に一度殺されました。
その際に黄泉の手前の世界「黄泉比良坂」で「解」のツガイに出会います。
「解」の力を手に入れるか、このまま死ぬか選択を求められます。
アサは10年間、村に置いてきたユルを心配していて、ユルを助けるために力が欲しいと願い「解」と契約します。
同様に、ユルも一度死ななければ「封」を手に入れることができません。
ユルは「封」を手に入れるために一度死ぬのでしょうか?
漫画のタイトル「黄泉のツガイ」は「黄泉比良坂」にいる「解・封」のことを示してるのではないかと思います。
<「封」という能力について>
「解」は野良ツガイを作り出してしまうが「封」は元の本尊状態に戻して封印します。
ある意味「封」はやさしい力とも言えます。
見どころ
①どの派閥も双子を手に入れたい
東村も影森家もユルとアサを手に入れたい。
影森家の当主はユルに「うちに来ないか」と誘うが「俺の村をあんな風にした奴らと相容れない」と断ります。
②影森家の中でも意見が分かれてる
当主…「解」も「封」も無い方がいい。
アサとユルを最後の運命の双子として、それを生み出す東村は無くなった方がいいと思っている。
アスマ…双子の力は神が与えたものであり「世を平和に統治する」ために使うべき。
「解」も「封」もそれを生み出す東村もあっていい。相応の組織のもとで双子を管理するべきである。
③誰が敵で味方かわからない
影森家は東村を襲撃したが、東村の中でもユルの命を狙って「封」の力を手に入れようとする者がいました。
妹だと思っていた存在は偽物でユルは長年、村の人間に騙されていました。
影森家の当主は一見人が良さそうなおじいさんに見えますが冷酷な面があり、悪人顔の三男ジンは筋を通す性格です。
誰が敵で味方なのか。
「味方が敵に、敵が味方になる可能性がある」
人間関係が大きく変化しそうな点も見どころの一つです。
④ユルは正々堂々生きることを宣言
俺は逃げも隠れもしない
こそこそする理由がない
東村だ影森だとごちゃごちゃ面倒くさい
どっちだろうが
俺の首を取りたい奴は取りに来い!
黄泉のツガイ3巻
さすが蛮族!!!
戦闘スタイルが「ガンガンいこうぜ!」のみです!(笑)
⑤「左・右」と「解・封」
ユルのツガイ「左右さま」
実は「左右さま」は「封」と「解」の力を制御するための存在で、本来は双子ではなく第三者が持つべきツガイです。
「解と右」「封と左」は相性が悪いとのこと。
デラは「ユル」ではなく「第三者が持つべきツガイ」だと知っていたようですが、なぜユルに契約させたのでしょうか。
「村が襲われた緊急事態だったから?」
それとも「他に思惑」があったから?
先ほど述べたように「封と左」は相性が悪いです。
ユルが「左」をツガイにしてると「封」がユルのツガイにならない可能性があります。
ユルは「封」を手にするのでしょうか?
荒川ワールド全開!
ギャグシーンが面白い!
荒川先生と言えばギャグシーンの面白さに定評がありますよね!
下界でユルがいなくなった時にデラとハナが心配したのが「ケガした場合」です。
「保険証が無いので医療費が十割負担である!!」
「やばいやばい やばいやばい」
医療費十割負担は大変ですよね…(笑)
ユルに関しては「下界のルール」を知って驚くところや、現代人とのギャップが面白いです!
「下界では鳥や獣を勝手に獲ってはいけない」
「人を殺すと捕まって裁かれる」
驚くユルに対してケンが「僕がユルさんを教育(下界のルール)せねば…!」と頭を抱えるシーンが非常に面白いです(笑)
アニメ化はいつ?
2024年1月現在、アニメ化になる話はまだありません。
先述したように「黄泉のツガイ」は多くの賞を上位独占しています!
「鋼の錬金術師」「銀の匙」「百姓貴族」に続き、アニメ化して欲しいですね!
まとめ
「黄泉のツガイ」は
「謎だらけのバトル漫画!」
- 東村と影森家の考え方の違い
- 影森家と田寺家の因縁
- ユルとアサの両親は生きてるのか?
- ユルとアサは最後の双子になるのか?
伏線だらけのストーリーが面白く、目が離せません!
まずは3巻まで読んで欲しい漫画です!
「解・封」の手に入れるのは「重大な条件」が必要です。
ユルは「封」を手に入れるのか?
「王道のバトル漫画」に「命の倫理観」を掛け合わせた荒川ワールドをお楽しみください!
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