【黄泉のツガイ】1巻あらすじと感想・ツガイと戦う和風バトルファンタジーが面白い！【荒川弘新作！】

荒川弘先生の新作「黄泉のツガイ」が2022年より「少年ガンガン」で連載開始しました！

現在（2024年1月現在）は6巻まで発売しています！

「鋼の錬金術師」のバトル要素、「銀の匙」の命の倫理観を掛け合わせたようなバトル漫画です！

村の因習×バトル×ミステリーです！

5巻発売時には発行部数150万部突破！

数々の漫画賞でランキング上位を独占しています！

今回は本作1巻のあらすじと感想を書きます。

物語は出産シーンから始まります。

一人無事に生まれましたが、お腹の中には赤ちゃんがもう一人。

双子だったのです。

しかし、村の長であるヤマハおばぁは

「夜明けまで産むな！」

と言い、出産を長引かせようとします。

「この子らはツガイを統べる者になるんだ」

夜が明けてもう一人の赤子が無事に生まれますが、双子の父親は後悔しています。

「夜と昼を別つ子が生まれてしまった…」

双子の片割れの男児「ユル」は一人で狩りに行けるほど、たくましく育ちました。

空には細長く真っ直ぐな雲。

それを見たユルは

「綺麗な竜の屁」だと言います。

舞台は山奥の村で主人公は着物を着て狩りに出ている。

読者は「歴史もの」かと思いますが、後に印象が大きく変わります。

ユルは自由に行動できますが、妹の「アサ」は「おつとめ」のため、地下の座敷牢にいます。

ユルはアサが心配で毎日会いに行きます。

ユルとアサの両親は二人を置いて10年前に村を出て行ってしまったのです。

いつもと変わらず平和に暮らしていると、驚くほどの轟音がしました。

人々はそれを「竜の声」だと思っていたのですが、実はヘリコプターだったのです。

物語冒頭でユルが見た「竜の屁」は「飛行機雲」

本作は「歴史もの」ではなく「現代」を舞台にしたストーリーだったのです。

この村は特別な結界を張って外界と遮断していたのですが、結界を破って侵入されました。

ユルが座敷牢のアサのもとへ行くと、眼帯を付けた黒い服の女がアサを攻撃し、アサが倒れました。

その女はユルに

「私がアサだよ」

と言うのです。

「座敷牢にいたアサは偽物」で「村を襲撃した女が本物のアサ」

状況を理解できないユルのもとに「デラ」という昔馴染みの男性が助けてくれます。

デラとヤマハおばぁは「こうなること」を想定していたようです。

デラはユルにペンダントを渡します。

村の守り神「左右さま」を呼べと言うのです。

ユルは訳もわからないまま、ペンダントを使い「左右」という村の守り神を呼びました。

ここまでが第1話です。
「第1話 黄泉のツガイ」 は「ebookJapan」で読めるのでぜひ読んでみてくださいね！

2024年2月1日まで「1巻」がまるごと無料で読めます！

「ツガイ」と呼ばれる村の守り神「左右」により、村の襲撃は収まります。

ユルがもう一度、黒服の女に「何者か」と尋ねると「本物のアサ」だと言います。

「左右」も「ユルとアサは同じ血の匂いがするから兄妹」だと言います。

神様にまで言われるとユルは信じるしかありませんが、状況を理解できません。

ユルとアサの両親は「両親だけ」で逃げたわけではなく「両親とアサ」の三人で村を逃げたのです。

ユルに逃げられたくないヤマハおばぁは「偽物のアサ」を作り、ユルが村に出て行かないようにしていました。

ユルはずっと騙されていたことにショックを受けます。

「左右」に促され、アサたちは村を撤退します。

撤退する時、アサが涙を流しました。

「兄様生きてた…！！！」

アサは10年間会えなかったユルをずっと心配していたのでした。

ユルはデラと「左右」と村を出て下界（街）で暮らすことになります。

「何を信じたらいいのかわからない」ユルは「自称アサ」にもう一度会って「両親」に会うと決めます。

両親が「子どもを連れて村から逃げる」のは相当な理由があるはず。

ユルは両親に会って真実を知ろうとします。

「影森家」は元々「東村」の人間でしたが意見の違いから下界で暮らして地位を築きます。

「田寺家」は代々「東村」に「物資の調達・連絡係」を行っていましたが、住んでいるのは下界です。

「影森家」は「東村」だけでなく、「田寺家」にも因縁がある様子。

「黄泉のツガイ」の魅力は

「複雑な人間関係」と「様々な謎」です。

1巻を読んだだけでは「誰が正義で悪なのかわからない」です。

村を襲ったアサがユルの生存を知って涙を流した時「悪人が誰なのか」わからなくなりました。

ヤマハおばぁがユルが村から出て行かないように「偽物のアサ」を用意していたりと、善悪がわからない人間関係が繰り広げられます。

ちなみに「ユルとアサ」のように夜明けを分けて生まれた「双子」は400年ぶりとのこと。

「双子」は「特別な力」を持てます。

まずは3巻まで読んで欲しい漫画です！

双子にしか持てない「特別な力」

それを手に入れる方法。

伏線だらけのストーリーが面白く、目が離せません！

「王道のバトル漫画」に「命の倫理観」を掛け合わせた荒川ワールドをお楽しみください！