【薬屋のひとりごと】アニメ12話「妓女と宦官」感想・解説【猫猫の身請け・「うつるじゃないか」の意味】

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もくじ

あらすじ

「薬屋のひとりごと」アニメ12話の感想・解説です。

今回で第1クール終了となります!

風明の事件が明らかになり、風明の実家関係者である後宮の子女たちは解雇されます。

その中にはなんと猫猫も!

壬氏は猫猫と離れがたく、猫猫の解雇を隠蔽するか迷います。

風明の事件後の様子

風明の実家が受けた処罰
  • 風明は絞首刑
  • 風明の親族は皆、財産を奪われ、重さは違えど肉刑に処されている
    ※肉刑とは膝の骨を抜かれるなど身体的障害を負う処罰

風明一人の犯行で親族の財産が奪われ、肉刑に処されるのですから上級妃に毒を盛るのは大罪です。

梨花の侍女が衰弱してる梨花に毒おしろいを使い続けました。
里樹の侍女が嫌がらせでなますの配膳を変えました。

どちらも上級妃の命を奪う行為です。
彼女たちも風明と同じ道を辿っていたかもしれませんね。

猫猫を解雇したくない壬氏

後宮内で働く風明の実家関係者は(子女も下女も)全員、解雇されることになりました。

後宮で働く2000人のうち80人が該当。

その中に猫猫がいました。

高順が「隠蔽しますか?」と聞きますが壬氏は悩みます。

壬氏としては
隠蔽して後宮に留まらせたいのが本音

しかし、それが「感の良い」猫猫に気づかれたら、と不安になります。

ただでさえ猫猫は「平民と貴人」の境界線を設ける人間です。

壬氏の隠蔽がばれたとして「貴人からの命令」であれば猫猫は反論することなく受け止めることでしょう。

しかし、身分を利用して猫猫の意に反した命令をし「彼女との距離が広がったらどうしよう」かと壬氏は悩みます。

猫猫は解雇されたくない

猫猫は小蘭から「下女の大量解雇」について聞き、焦ります。

今、解雇とかかなり困るんだが

後宮の生活は思いのほか悪くないのですが、花街に戻りたい気持ちもあります。

しかし、猫猫は里帰りの際に「李白と白鈴のお茶代」という借金を抱えていました。

後宮にいるうちに李白に続く上客を送らないと、花街に戻った際に妓女にさせられるため解雇されるのは困ります。

猫猫と壬氏のすれ違い

猫猫は壬氏に「下女の大量解雇」について聞きます。

壬氏は「その中に猫猫がいる」と隠さずに言います。

そして「どうしたい?」と猫猫の気持ちを聞きます。

猫猫を引き留めたい壬氏ですが、猫猫の意思を尊重することにしました。

猫猫ですが、身分差を気にして
「解雇しないでください」
と素直に言えませんでした。

平民が貴人にお願いをするなんて(命令に背く)ありえないと思ったからです。

猫猫なりに精一杯「解雇しないでください!」と言ったつもりでしたが、壬氏には伝わりませんでした。

「わかった。金ははずもう」

恐らく壬氏は自分の気持ちが決まらないまま(隠蔽するか、しないか)猫猫と急遽、会話することになり動揺していて

「私は、ただの女官です。言われるままに」
「命じられれば」

の部分だけが頭に残り、思わず「解雇」を言い渡してしまったのかな、と思いました。

アニメ初期の壬氏は猫猫に色目を使い、本音が見えない人物でしたが「猫猫の幸せ」を願える男性であることがわかりましたね。

高順の苦労

猫猫を解雇した後の壬氏は陰気な空気をまとっていて高順は苦労していました。

壬氏のお気に入りのおもちゃ

高順は壬氏が赤子の頃から面倒を見ています。

壬氏の母から
「壬氏には広い視野を持って欲しいから一つの玩具だけで遊ばせないで」

と命じられ、高順は仕方なく壬氏のお気に入りの玩具を隠したことがありました。

お気に入りの玩具が見つからなくて幼い壬氏は大泣き。

高順は新しい玩具を用意するなどして
どうにかあやしていました。

しかし、今回は「玩具」ではなく「女性」です。

壬氏は猫猫を「使い勝手の良い駒」として毒見役に抜擢、その後は「面白いおもちゃ」として会うのを楽しみにしていましたが「道具として扱いたくない存在」になりました。

玉葉妃から「後悔しても知らないからね」と言われて反論できない壬氏が可哀想で可愛かったですね(笑)

「代替がだめなら、本物を用意するしかないか」

ヒーロー文庫1巻

高順はある決断をし、李白に相談を持ち掛けます。

妓女と宦官

婆が猫猫を妓女にしたい理由

花街に戻った猫猫はさっそく妓女として働くことになりました。

後宮を辞める際にお金を多く貰えたため、身売りするほどではなくアルバイトという形です。

そのことに対してやり手婆は舌打ちします。

ここ数年、婆は猫猫を妓女にしたい動きが顕著なのです。

【考察】婆が猫猫を妓女にしたい理由

おそらく婆は猫猫を「羅漢」に身請けさせたいからだと思います。

羅漢とは軍部にいる天才軍師です。

羅漢は第2クールの中心となる人物です。

彼は以前から猫猫を身請けしたいと婆に頼んでいました。

羅漢が登場することによって「薬屋のひとりごと」はさらに面白くなります!!

羅漢の登場を楽しみにしてくださいね!

13話の予告の最後でちらりと映っていました。

猫猫と壬氏の再会

李白の紹介により緑青館の妓女たちは「ある貴人の宴」に呼ばれました。

豪華絢爛な宴の席で猫猫はジメジメしてる男性を見つけます。
声をかけると聞き覚えのある声がしました。

壬氏です。

壬氏は猫猫の妓女姿に驚きます!

猫猫はアルバイトのため客を取っていませんが、やり手婆が急に客を連れてくる可能性があります。

三姫と羅門の抑制のおかげで「今は」客を取らずにいますが、今後はどうなるかわかりません。

すると壬氏が

「俺が買ってやろうか?」

「いいかもしれませんね。

もう一度後宮勤めも悪くないです」

ヒーロー文庫1巻
(一部小説の内容を省略しています)

壬氏は「後宮が嫌だったのではないか?」
猫猫は「働きたいと打診しました」

二人は意見に食い違いがあったことに気が付きます。

「そうだよな、おまえ、そういう奴だよな」

「なんですか、それは」

「言葉が足りないって言われないか?」

「……よく言われます」

ヒーロー文庫1巻

この時の二人のシーン、もどかしくて
にやついてしまいますね(笑)

すると壬氏が猫猫の唇に指で触れて、
自身の唇に指を当て間接キスします。

壬氏の唇には猫猫の口紅が付きます。
そして壬氏の頬は桜色に色づきました。

それを見て猫猫も(うつるじゃないか)と頬を染めます。

初めてのラブシーンらしいシーンでしたね…!

原作小説では間接キスの後の壬氏が「あまりに幼い笑顔を向ける」と表記されています。

猫猫は「壬氏は魂が二つあって一つに収まっていないのでは」と思うほど、彼が「大人びている時」と「幼い時」があると感じます。

壬氏は24歳と言いますが
猫猫には「同年代の男子」に見えます。

同年代の男子から「好意的な眼差し」で見つめられて恥ずかしかった

だから、猫猫の頬が桜色に色づいたのだと思います。

「うつるじゃないか」の意味

猫猫の「うつるじゃないか」の意味は小説の方がわかりやすいので引用でご紹介します。

(うつるじゃないか)

口をぎざぎざに結んだ猫猫の頬は桜色になっている。

頬紅はつけていないはずなのに。

ヒーロー文庫1巻

アニメでは梅梅が猫猫に頬紅(チーク)を施していましたが、小説では猫猫は頬紅を付けていませんでした。

間接キスをしたあと壬氏が頬を染めて自分を見つめたので、頬紅を付けていない猫猫もつられて頬を染めました。

それゆえに「(頬の紅潮が)うつるじゃないか」と言ったのです。

壬氏が猫猫を身請けする

目がくらむ大金と貴重な生薬

後日、壬氏は婆の目が眩むほどの大金を用意して猫猫を身請けしました。

超一流の妓女を身請けする場合、
即金で「銀1万」+「祝い金」
を用意する必要があります。

婆の目が眩むほどなので猫猫もそのぐらいの金額で身請けされたのかもしれません。

出世頭の李白の年収が銀千枚なので
即金で銀1万を払うのは難しいことです。

「思い付きの身請け」で銀1万相当を用意できる壬氏の財力。
彼は何者なんでしょうか?

壬氏は身請け金の他に
「冬虫夏草」という珍しい生薬
をプレゼントして猫猫を喜ばせました。

ミニアニメ「冬虫夏草」

「冬虫夏草」とは「冬は虫なのに、夏になると草のようなキノコが生える」という生薬。植物の生態って不思議ですね。

そしてミニアニメでありながら「本編のようなシーン」が入っていました。

猫猫の勤め先は後宮なのでしょうか?第2クールが楽しみですね!

身請けの内容

アニメでは語られていませんでしたが、壬氏と婆の間で「身請けの契約書」を交わしています。

(もしかしたら次回で語られるのかもしれません)

本来妓女の身請け」は「妾」を意味します。
「本妻」にする人もいますが妾になることが多いです。

しかし、壬氏は猫猫を妾でも妻でもなく、雇用主として身請けしました。

  • 壬氏は猫猫の借金(李白と白鈴のお茶代)を肩代わりし、猫猫は侍女として働いて返済する。
  • 年季がある(何年なのかは原作に書かれていない)

大金を出して身請けしましたが年季(雇用期間)が明けた後、猫猫は自由になれるそうです。

壬氏はなぜ年季を設けたのでしょうか。

猫猫がいなくなったらまた落ち込むはずです。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、壬氏の立場の問題で「妾・妻」ではなく「侍女」にしたのだと思います。

もし、猫猫が望むのであれば契約更新をして少しでも長く自分のそばで働かせたいのかもしれません。

スクエニ版とサンデー版の違い

身請けシーンですが
「スクエニ版(猫クラゲ先生)」
「サンデー版(倉田三ノ路先生)」
で描き方が違います。

スクエニ版はコミカルで、
サンデー版は少女漫画風な表現です。

個人的にはサンデー版の身請けの方が
ロマンスの中にコミカルがあって好き
です!

アニメはスクエニ寄りでコミカルに振り切っていましたね!

アニメオリジナルシーン

  • 猫猫が壬氏を探してる時に、壬氏が柘榴宮に一人でいたのはアニメオリジナルです。「壬氏が一人で訪れる場所」として「主がいなくなった柘榴宮」というのが切なくて良かったです。
     
  • 三姫が猫猫に化粧を施すシーンは漫画版でもありますが、アニメではじっくり描かれていたので猫猫好きとして嬉しかったです!
     
  • 宴のシーンはアニメならではの豪華な表現でした。漫画版には無かった「宴会を見ながら話す猫猫と壬氏の後ろ姿」が印象的で美しかったです。
     
  • 婆が猫猫を呼び「診て欲しいのがいる」シーンはオリジナルです。梨花妃と花街心中事件を思い出しました。その後の「花街と後宮も変わらない。籠の中の鳥」というセリフに繋げるためのシーンだったのかもしれませんね。
     
  • 婆と猫猫の入浴もオリジナルシーンです。お金のことばかり考える婆ですが、猫猫を赤子の頃から見てきたこともあり「これからどうするんだい?」と猫猫の将来を気にかけていました。厳しい婆ですが、猫猫を可愛がっているのがよくわかりました。
     
  • 原作小説も漫画版も猫猫が「後宮に戻ること・将来について」悩むシーンはなかったので(壬氏の身請けにより今度は自由に里帰りできる立場になったので)将来を考えて夜空を見上げるシーンが印象的でした。

第12話挿入歌「雪中花」

きしかな子さんの歌声が美しくて儚くて、切ない気持ちで猫猫の思い出を振り返ることができました。

「薬屋のひとりごと」は今時のアニメしては珍しいぐらい書き下ろしの挿入歌が多いですね。アルバムが発売されそうです。

本当はこれが最終回だった

本作は初めヒーロー文庫ではなく、2012年にRay Booksからソフトカバー(全1巻)で出版されていました。

書籍発売後に感想が多く届けられたことにより「小説家になろう」で続きが公開され、現在は文庫14巻まで発売されています。

今年で連載12年目!すごいですね…!

日向夏先生は「何度も終わるタイミングを考えた」と仰っていますが、どのエピソードも面白くて「蛇足感」は一切ありません!

個人的には「西都編」の文庫11巻が感動的なのでぜひ読んでいただきたいです!

「薬屋のひとりごと」はまだまだ面白くなりますよ!!

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第2クールPVが公開!

謎多き新キャラが続々登場!
不可解な事件が連続多発
猫猫の生い立ちと両親

現在は第2クールまでの制作が発表されていますが、文庫本4巻までやらないと「第2クール」のストーリーが収まらないので、個人的に第4クールまで続くのではないかと期待しています…!

まとめ

第1クールで原作小説1巻が終わりました。

第2クールは原作小説2巻からとなります!

「新しい淑妃・楼蘭
「猫猫と壬氏の街歩きデート」

「天才軍師・羅漢の登場」
「猫猫の生い立ちと両親」

と、目が離せないエピソードばかり!

「薬屋のひとりごと」の面白さがさらに加速します!!

私は猫猫の出自を描いた「鳳仙花と片喰」で大ファンになり「原作」「なろう」「漫画2種類」を網羅しました!

「薬屋のひとりごと」が面白いのか、面白くないのかは、第2クールの最大エピソード「鳳仙花と片喰」を見て評価してください…!

全人類にこの結末を見て欲しい…!!

第2クール放送日

第2クール2024年1月6日(土)24:55~

地域によって放送日が違いますが
【DMM TV】だと翌朝に配信されます。
(1月6日に見れます)

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次回・第2クール
アニメ13話は小説・漫画だと何巻?
  • 原作小説2巻
  • スクエニ版(ねこクラゲ先生)4巻
  • サンデー版(倉田三ノ路先生)4巻

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てんちょう
森の奥でひっそりと本屋を開いています。
好きな食べ物はシナモンロール。

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