【薬屋のひとりごと】アニメ21話「身請け作戦」感想・解説【白鈴の身請け】

「薬屋のひとりごと」アニメ21話「身請け作戦」感想・解説です。

猫猫は後宮の医局の薬の整理をします。

「やぶ医者」は実家の家業である製紙業が上手くいっていないことを猫猫に言いました。

製紙業が上手くいかなくなった理由とは？

さらに猫猫は李白から相談をもちかけられます。

「妓女の身請け金っていくらくらいだ？」

緑青館の三姫の誰かが身請けされるとのこと。

白鈴に想いを寄せる李白は彼女を身請けすることができるのでしょうか？

猫猫はやぶ医者と共に薬棚の整理をします。

足を怪我してる上に毒見以外に仕事がないため医局の手伝いに来たのでした。

猫猫は医局で使用される紙が上質だと思いました。

やぶ医者の実家が村をまとめて紙を作り、宮廷御用達の品として使われていたのです。

やぶ医者が子どもの頃は紙を輸出して儲けていましたが

女帝が木の伐採を禁じたことで紙作りが上手くいかなくなりました。

金銭的余裕がなくなり、やぶ医者の姉は後宮へ行き、妹も後宮に行くと言い出したため、やぶ医者が宦官になり後宮医官になったそうです（なり手の少ない宦官の方が高く買い取ってもらえたため）

現在は木の伐採の規制が緩和され、やぶ医者の村は紙作りをしています。

数日後、やぶ医者が深刻な顔で猫猫に相談します。

「牛を買ったら紙の質が悪くなった」

話を聞き、猫猫は原因を突き止めます。

女帝はなぜ「木の伐採」を禁じたのでしょうか？

彼女は頭が良く、政治的手腕は高く評価されていました。

憶測ですが、木を切り過ぎることによって

の可能性を危惧したのではないでしょうか？

女帝は下級妃として後宮に入内しましたが、類まれなる美貌と知性で当時の皇帝に愛され、国母に上り詰めた女性です。

女帝の出自は原作でも明らかにされていませんが、下級妃の出身でありながら豊富な知識と政治的手腕を持ち、西方を嫌っていた謎の人物として描かれています。

猫猫は李白に呼び出されます。

「妓女の身請け金っていくらくらいだ？」

緑青館の三姫の誰かが身請けされると聞いたそうです。

超一流の妓女を身請けする場合

即金で「銀1万」＋「祝い金」

を用意する必要があります。

ですが「性欲」と同じくらい、強い「母性」を持った女性です。

猫猫が赤子のころ「三姫とやり手婆」が面倒を見てくれましたが、赤子の猫猫に母乳を与えてくれたのは白鈴でした。

彼女は出産経験が無いのに母乳が出る特別な体質でした。

猫猫にとって白鈴は「姉」であり「母」のような存在です。

猫猫から見て李白は白鈴に見合う男でしょうか？

猫猫は李白に悪い印象がありません。

「根は真面目で、女のために出世しようとする愛すべき莫迦」

こういう性格は一途なので簡単に情が冷めることはないと猫猫は考えます。

なにより

「白鈴と二日間過ごしてもやつれた様子がなかった」

白鈴を身請けするなら「夜の体力」が絶対条件です。

その点では李白は合格です。

李白の体が「白鈴の好み」かを知るために猫猫は李白を下着一枚にします。

鍛錬を怠っていない均整のとれた筋肉質な体は白鈴好みでした。

「最後の一枚も脱いでください！」

猫猫が下着まで脱がせようとすると

「お前ら一体なにをやっている」

不機嫌な壬氏が現れました（笑）

壬氏から

「おまえはなにをしていたのだ？」

猫猫は床に正座をさせられ、壬氏から叱られます。

その後、話し合うことで

「姉の身請け相手」

を見定めていたことを理解してもらえます。

いくら医官の娘で男性の裸に見慣れているとはいえ、あんな状況を見たら驚きますよね…（笑）

後日、壬氏は李白を呼び出します。

李白はなぜ壬氏に呼び出されたのかわからず戸惑います。

宦官とはいえ（宦官は見下されることが多いです）位は壬氏の方が高いので李白は委縮します。（位は腰から下げている玉飾りの色でわかります）

李白の知っている「壬氏」という人間は

壬氏は李白に

「君は今、意中の相手がいるようだね」

と言われ、馬鹿にされた気がします。

同僚たちからも「妓女に本気になるな」と言われていました。

李白は白鈴を侮辱されると許せません。

文庫本のこちらの文章、大好きなのですが「サンデー版」「スクエニ版」「アニメ」でも使用されていないんです。

上記の文章でわかるように李白は本気で愛していて、白鈴の仕事を理解し、敬意を持っています。

それだけでも、素晴らしいのに壬氏が
「身請け金を肩代わり」する話をしても

壬氏はこの言葉を聞いて李白の本質を知ります。

この件をきっかけに壬氏は李白を信頼し、重要な仕事では彼を同行させるようになります。

壬氏と別れた後に李白が庭を走っていたのは、白鈴に送る文にくくりつける花の付いた枝を探していたからです。

当時は文に花を添えたり、お香で香り付けして送ることが雅とされていました。

李白の誠実な想いは白鈴に届いたようです。

その後、猫猫のもとに白鈴から手紙が届きました。

「おばばはなんとか言っているけど、私はまだまだ現役よ」

妓女として多くの男性と関係を持つ白鈴ですが

「いつか王子様が迎えに来てくれる」

と夢見ているのです。

白鈴が相手を気に入りさえすれば、身請け金は銀一万も必要ないかもしれません。

（一万は無理でも五千なら）

そのくらい稼げる男でないと白鈴にふさわしくないと猫猫は思います。

李白が順調に出世すれば数年でなんとかなるかもしれません。

あとは「運次第」です！

手紙の最後には「あの人」と呼ばれる人物の話が書かれていました。

お察しの通り「羅漢」です。

猫猫はすでに壬氏に身請けされていますが、それでもやり手婆に猫猫の身請けを交渉しています。

羅漢が猫猫にここまでこだわる理由とは。

そして、なぜ猫猫は羅漢のことを毛嫌いするのでしょうか。

ラストに陸孫と羅漢が登場しました。

羅漢は

「青い薔薇」

と呟き不敵に笑いました。

何が起こるのでしょうか？

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