謎多き人物「後宮の管理人・壬氏」について解説。
宦官でありながら後宮の外でも仕事をしたり、重要な式典に出席しています。
今回は「壬氏」の正体と両親について紹介します。
ネタバレを含む内容となっています。
- 壬氏の正体
- 壬氏の目的
- 両親と生い立ち
- 壬氏と猫猫の未来
- これからの生き方
壬氏は何者?正体について
宦官として後宮を束ねる壬氏ですが、
本当の正体は「皇帝の弟」です。
壬氏は宦官ではありません。
後宮に入れるのは「皇帝とその血縁者のみ」のため壬氏は出入りができます。
なぜ宦官のふりをしているのか後述します。
壬氏の本名・年齢
<壬氏> CV:大塚剛央
本名:華 瑞月(か ずいげつ)
年齢:18歳
後宮では24歳と語っていますが
実は猫猫の一つ上で玉葉の一つ下です。
後宮の管理人をしながら皇弟としても執務にあたっています。
皇弟は「病弱で部屋に籠りがち」ということで
公の場に顔を出さず「壬氏」として宮廷内を歩いています。
大事な式典に出席する時は前髪を深く垂らして顔を隠して仕事をしています。
高順について
<高順> CV:小西克幸
高順も宦官ではありません。
高順は「馬の一族」で代々、皇族を護衛する一族です。物語初期の高順は壬氏に付いていますが本来、高順は皇帝専属の護衛です。
皇帝からの頼みで高順は宦官のふりをして壬氏と後宮に入っています。
「高順は女帝の怒りを買って宦官にさせられた」ということになっています。
そのため高順は「名持ちの一族」でありながら官吏たちから不躾な態度を取られることがあります。
また、高順は皇帝と幼馴染です。
高順への信頼が厚いからこそ、皇帝は高順を壬氏のお目付け役にして後宮の出入りを許しているのでしょう。
なぜ宦官のふりをしているのか?
皇位継承順位を下げたい
壬氏は幼いころから自分の出自に疑問を感じていました。
自分の父親は幼児性愛者で、母親が壬氏を身籠ったのは三十路前でした。そのため周囲は「不義の子では」と噂をし、壬氏はその言葉を信じていました。
自分は東宮に相応しくない。と壬氏は幼少期から悩んでいました。
しかし、この国は男子継承で成人している皇族男子は兄と自分だけ。兄に何かあった場合、自分が皇帝にならなければいけません。「皇族として正しい血筋」かわからない自分が皇帝になるわけにはいかないと考えます。
壬氏は自身の皇位継承順位を下げるために「後宮の管理人」になって正統な東宮を誕生させようとします。
壬氏の父親と母親
壬氏の知らない真実
自身の出自に疑いを持つ壬氏ですが、本人の知らない真実があります。
壬氏の実の両親は「皇帝と阿多」です。
皇弟と東宮の交換
壬氏はなぜ「皇太后の息子」として育てられたのでしょうか。
それには「阿多」と「皇太后」の複雑な思いが絡んでいました(詳しくは文庫3巻・5巻)
阿多は「自分の子の命を守りたい」
皇太后は「息子の子どもなら可愛いと思えた」
二人は「子どもを取り替えたい」と同じ思いを抱いていることに気づき、子どもを交換しました。
家系図
こちらが壬氏の家系図です。
壬氏は「皇弟と自分」が取り換えられて育てられたことを知りません。
相関図
壬氏の知らない相関図です。
「兄と兄の妃」が「壬氏の本当の両親」で「両親」だと思っていた二人は「祖父母」でした。
文庫14巻で判明しましたが、阿多の母は水連でした。
猫猫は「水連は壬氏に甘い」と思っていましたが「孫」だからでもあったんですね。
文庫1巻で水連が猫猫に着せた「娘の服」は阿多のものです(胡服が好きな阿多には趣味に反したものでしたね(笑))
壬氏は正当な後継者
文庫4巻「とある事件」で壬氏は自分の出自に確信を持ちます。
後宮の中年女官が壬氏を見て「幽霊」を見たかのように驚くのです。
「あのかたもまた、甘い蜂蜜のような声と、天女のような顔でした」
ヒーロー文庫4巻
女官は昔、先帝のお手付きになった娘でした。
壬氏は「父親にも母親にも似ていない」と思っていましたが、若い頃の先帝に似てることを知り、自分は「不義の子ではない」と気が付くのです。
正しくは先帝ではなく現帝の息子ですが、正当な皇族の血筋を引いていることに確信を持ちます。
皇弟を受け入れる
自分の血筋を確信した壬氏は宦官の真似をやめて「皇弟」として生きることを決意。
羅漢と共に禁軍を率いて事件の解決にあたります(詳しくは文庫4巻)
事件以降、壬氏は皇弟として表舞台に立ちます。
皇弟の壬氏が宦官として後宮にいたのは「膿を出すため」と官吏たちに説明しています。
現に「ある一族」の裏切りがあり、それを発見することに繋がったので周囲は納得したようです。
臣籍降下と焼き印事件
壬氏は「猫猫を妃にしたい」と願います。
しかし、猫猫は「玉葉の敵になりたくない」と言います。
猫猫が壬氏の妃になった場合、玉葉やその息子の命が脅かされる危険があるからです。
正式な東宮は玉葉の息子で、第二継承者の東宮は梨花の息子ですが「幼い東宮」より「成人している皇弟」を次期皇帝にしたい官吏たちが多くいます。
猫猫のために
「皇位継承権を捨てて臣下になりたい」
壬氏は皇帝に「臣籍降下」(皇族を辞めて臣下になること)を願いますが、皇帝は「認めない」と怒ります(皇帝にとって壬氏は我が子であり、本来であれば正当な東宮だから)
皇帝の反応を予想していた壬氏は後戻りできないことをします。
それが焼き印事件です。
自身の腹に「玉葉の紋」を押しました。
これは西の異民族が花嫁にする行為で「奴隷」を意味します。
「玉葉后、これで私はあなたに逆らうことはできない。
たとえ、主上が身まかられようと東宮を脅かすことはありません」
ヒーロー文庫8巻
詳しくは8巻をご覧ください。
猫猫と出会う前は「自分が不義の子」だと思って「皇位継承権」を手放したいと思っていましたが、今は「猫猫と結ばれる」ために「臣籍降下」したいと考えています。
焼き印行為に玉葉は眩暈を起こし、彼がどれだけ「継承権」を手放したいか、自分の敵になりたくないかを思い知らされます。
壬氏と猫猫のこれから
壬氏のプロポーズをのらりくらりとかわしてきた猫猫でしたが、過ごす時間が長くなるにつれて二人は両想いになります。
▼両想いになるまでの過程はこちらから
猫猫は真実を知っている
猫猫は壬氏が「皇帝と阿多」の子であることを知っています。
文庫13巻で阿多から直接聞かされたからです。なので壬氏が正統な「東宮」で第一継承者であることを知っています。
もしも壬氏との間に子が出来たら猫猫や玉葉の意思とは関係なく、官吏たちが争いを起こして死者が出る。
だから壬氏との間に子が出来たら堕胎すると猫猫は阿多と壬氏に伝えています。
せっかく両想いになった二人ですが
「子が出来たら堕胎する」
と言われたため壬氏は手を出すことが出来ず、恋人らしい進展はないままです。
皇位継承を巡る派閥争い
文庫14巻では「次期皇帝」を巡って
「皇太后派(壬氏・梨花の息子)」
「皇后派(玉葉の息子)」
に分かれて武官たちが争いを起こしています。
玉葉の息子は玉葉に似て赤毛で異国風の顔立ちをしています。
「正式な東宮で第一継承者」でありながら「この国の皇帝にふさわしくない」と反発してる者たちがいます。
そのため壬氏や梨花の息子に帝位を継いで欲しいという派閥がいます。
「皇太后派」と「皇后派」の他に「中立派」と呼ばれる派閥があります。
それが「羅漢」です。
武官たちによる派閥争いで怪我人が絶えないため「中立派(羅漢)にどうにかして欲しい」と猫猫は医局の上司から言われます。
猫猫が羅漢に頼るとは思えませんが、どうなるのでしょうか?
そもそも「中立派」と言われていた羅漢の娘(猫猫)が壬氏と恋仲であることを知られたら、羅漢は「皇太后派」もしくは「新派閥」だと思われるのでは?
今後は「皇位継承権」を巡るストーリーが見どころになりそうです。
まとめ
- 壬氏の両親は「皇帝と阿多」
- 壬氏は自分が「不義の子」だと思い、正統な東宮を誕生させるために宦官のふりをしていた。
- 自身の血筋が正しいことを知り「皇弟」を受け入れるが、猫猫のために「皇位継承権」を捨てたいと願う。
壬氏は「臣籍降下」できるのか「実の両親」を知る日が来るのか。
皇帝から見れば「壬氏は実の子」であり「政治的手腕」と「民を想う心」を評価しているので「次期皇帝」にしたいはず。
皇帝は若い頃、阿多に「国母(皇帝を産んだ女性)にする」と約束しています。玉葉を皇后にしましたが、阿多の約束を守りたい気持ちもありそうです。
「皇帝と壬氏」「猫猫と壬氏」一体どのように折り合いを付けるのでしょうか?
連載12年目でようやく両想いになった二人ですが、今後の展開に目が離せません…!
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