【薬屋のひとりごと】アニメ第6話「園遊会事件」を相関図付きで解説・感想【簪と毒】

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「薬屋のひとりごと」で最も有名なシーンがアニメで登場しましたね!

今回は「簪の意味」「里樹妃」「園遊会で起きた事件」「狙われた妃」について解説します。

重要なネタバレを避けて解説するので安心してお読みください。

ネタバレ部分はクリックすると見れる仕様になっています。見たくない方はスルーして下さいね。

もくじ

第6話「園遊会」あらすじ

秋の寒空の中、園遊会が始まった。上級妃が四人揃うこともあり、幕裏では侍女たちによる代理戦争が行われている。

妃たちが自身の立場に合った「衣の色」を着る中、徳妃の里樹妃は玉葉妃と被る「濃い桃色」の衣装で現れた。本来、徳妃なら「白」の衣装を選ぶべきなのになぜ?

猫猫は毒見役として園遊会に出席。
しかし、いつも出る食事と違う点に違和感を覚える。その直後に出たスープには毒が入っていた。

── これ毒です
「薬屋のひとりごと」の名シーンがついに登場!

宮廷内に渦巻く陰謀が今、露呈する。

園遊会開幕

侍女たちによる代理戦争

上級妃が四人揃うと「女の戦い」が始まります。妃たちは基本的に穏やかで品のある人たちなので(だから上級妃になれるのですが)侍女同士で戦いが起こります。

「玉葉妃の侍女」VS「梨花妃の侍女」

猫猫を醜女扱いする侍女に桜花が怒るシーンとても良いですよね。

猫猫は後宮に入るまで友達がいなかったので、小蘭や翡翠宮の侍女たちなど素敵な友人・同僚に出会えました。

ちなみに猫猫が生まれ育った妓楼の小姐たちは「猫猫に友達ができた」ことを知って涙を流して喜ぶくらい猫猫は十七歳になるまで友達がいませんでした。

鼻を隠して不気味な笑みを浮かべる猫猫

PVの不気味な笑みがようやく登場!

猫猫は自分が「醜女」と言われるのは気にしないのですが、桜花が飛び掛かりそうなほど怒りを爆発させていたため
「そろそろ静かにさせるか」
と、鼻を隠して存在をアピール。

怯えて撤収する侍女たちが痛快でしたね!
その後の「へへへ」と笑う横顔がクレヨンしんちゃんのようで可愛かったです(笑)

「薬屋のひとりごと」は終始明るい話ではないので、コミックスもアニメもミニキャラで可愛くデフォルトされていて「明るさ」がバランスよく生まれているなと思います。

妓女流の冗談

その女官が一人の時に壁際に追いやり、内股に膝を差し入れながらうなじを指先で撫でてやった。そして、

「では、言いつけられない身体にしてやる」

と言い返したら、その後、一切近づかなくなった。

ヒーロー文庫1巻

猫猫は冗談のつもりでしたが、相手があまりに怯えるので「箱入りの娘には通じない冗談なのか」と思ったそうです。

妓楼育ちの猫猫と良家の娘では冗談の感覚が違いますよね…(笑)

「里樹妃の侍女」VS「阿多妃の侍女」

里樹妃と阿多妃の侍女たちも喧嘩をしています。里樹妃は14歳、阿多妃は35歳
「若輩の妃」と「古参の妃」というだけでも対立しやすいのに、二人は元々「嫁と姑」でした。家系図でご紹介します。

皇族の家系図

相関図

皇太后

皇太后は10歳で後宮に入り、先帝と出会って今の皇帝を産みます。
出産したのは10歳~12歳ぐらいかもしれません(原作では出産した年齢は厳密に表記されていなかったと思います)

上記のことからわかるように先帝は幼い娘が好きでした。先ほどの里樹妃と阿多妃の「嫁姑問題」ですが、先帝に嫁いだのは里樹妃だったのです。

里樹妃とは

里樹妃<徳妃> CV:木野日菜

金剛宮に住む皇帝の妃。14歳。

元は先帝の妃として9歳で後宮に入ったが崩御で出家した後、現帝の妃として再び後宮に入るという異例の経歴を持つ。

幼い故に自身の振る舞いはもちろん、後宮の風習やしきたりの知識が浅い。そのため侍女たちからも軽んじられている。

出家して現在の皇帝に嫁ぐ

里樹は先帝が亡くなったあと、建前で出家します。俗世を一度捨てることで「先帝に嫁いだ」ことを無しにして、現在の皇帝に嫁いでいます。(本人の意思というより大人たちの思惑です)

侍女たちから陰口を言われる

冒頭で侍女たちが「貞節がない」と言ったのは「先帝に嫁いだのに、今度はその息子にもう一度嫁いだ」なんてありえないと批判していたからです。

九歳で後宮に入内し、家族と離れて暮らしていた里樹妃は世間を知りません。年齢も十四歳で若いため侍女たちから軽んじられています。

重要ポイント

侍女たちから軽んじられている理由はもう一つ。皇帝のお通りがまだ無いからです。十六歳になるまでお手付きしないと皇帝は言っています。

先帝の妃時代もお手付きになりませんでした。すでに年老いて部屋に閉じこもりがちだったため対面する機会もほとんどなかったのでしょう。

里樹妃の衣の色

里樹妃は「濃い桃色」の衣装を着ていました。
上級妃はそれぞれ「己の象徴」を与えられます。

本来「徳妃」の里樹妃は「白い衣装」が妥当です。里樹妃の隣に座るのが玉葉妃だったため、色被りし「空気の読めない子」のように思われていました。

なぜ里樹妃が「濃い桃色」の衣装を着ていたのか。それは次回わかります。

「簪の贈り物」

「簪」の意味

「ああやって、花の園に隠れた優秀な人材を勧誘するのよ」
(中略)
「まあ、違う意味もあるんだけどね」

ヒーロー文庫1巻

猫猫は年季が明けた後の「職業的な引き抜き」だと解釈していますが、どちらかというと「違う意味」の方が強いです。その理由がわかるのも次回です。

「李白から簪を受け取った」ことで壬氏が面白い反応をしますよ!

「李白」登場

メインキャラクター「李白」が登場しましたね!

<李白> CV:赤羽根健治

軍師に見いだされ、地方官の子ながら隊を任される出世株。

鍛え上げた肉体を持つ若い武官。脳筋タイプに見えるが地頭が良い。

大型犬のような風貌のため猫猫は内心「駄犬」と呼んでいる。

彼が猫猫に簪を渡すときに中腰つま先立ちで震えていたのは、小柄の猫猫に目線を合わせるため。沢山の簪を配り歩いていてマメですね。

女性を口説くためというよりは人脈作りのために配っていたのかと思います。

李白の猫猫の第一印象

さして目立った容貌でなく、整っているが特徴がない。

美形の多い後宮の女官の中ではあまたに埋もれるほうだろう。

しかし、無表情のどこかに、他人を威圧する眼力を持つ娘だった。

ヒーロー文庫1巻

こちらの文章とても好きです…!
「他人を威圧する眼力を持つ娘だった」

この件に関しては猫猫の家系を考えると滲み出る性質なのかと思います。

原作小説はキャラクターの心情が沢山読めるので面白いですよ!

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梨花妃からの簪

梨花妃からも簪を受け取りましたね!
第4話で眠る猫猫の頭を撫でる梨花妃のシーンと綺麗に物語が繋がったと思います。

猫猫は水晶宮を去った後も梨花妃を気にして壬氏づてに、梨花妃の容体を聞いていたと原作で描かれています。そのため彼女が元気そうで安心しました。

梨花妃は猫猫に感謝していますし気に入っていますが、玉葉妃の侍女であることは重々承知なので贈り物をするのは今回だけでしょう。

看病してくれた「お礼」だと思いますが「簪」は「優秀な人材の引き抜き」も意味するので

「猫猫が水晶宮に来てくれたら嬉しい」

という想いも込められていたかもしれませんね。

名場面「これ毒です」

ついに出ました名セリフ!

「これ、毒です」

園遊会で起きた事件を一つずつ解説していきます。

STEP
食事開始

毒見役は本来誰もが嫌がる仕事です。そのため毒見役は互いに顔を見合わせながら匙を運びます。

そんな中「威勢のいい毒見役がいる」と猫猫は注目を集めます。

STEP
配膳に違和感

「いつも青魚なのに今日はクラゲ
後宮でも食べる「なます」の材料がいつもと違うことに気が付きます。

STEP
里樹妃への嫌がらせ

猫猫が怯える里樹妃に気が付きます。「青魚が苦手」なことに猫猫が気がつくと、毒見役の侍女がニヤリと笑みを浮かべるのを見ました。

猫猫は侍女が「里樹妃と玉葉妃」の配膳を変えて、里樹妃が食べられないものを用意したことに気が付きます。

STEP
「これ毒です」

「なます」の次に運ばれたのは「スープ」猫猫が口に運び、恍惚の笑みを浮かべます。あまりに艶っぽい表情に官吏たちは釘付けに。しかし

「これ、毒です」
スープに毒が含まれていたのです。

狙われた妃は誰なのか

里樹妃への嫌がらせで侍女が「玉葉妃」と「里樹妃」の配膳を変えたため、猫猫に毒が当たりました。

侍女が配膳を変えなければ毒は「里樹妃」の食事に混入していたのです。

狙われた妃は「里樹妃」でした。

なぜ、里樹妃が狙われたのでしょうか。

先日の「木簡事件」と関わりがあるのかと壬氏と高順は考えます。

【ネタバレ】里樹を狙った犯人と動機について

心配して駆けつける壬氏

年相応の青年に見える

「壬氏さま、残りのスープを下さい」
「お前、馬鹿だろ」

いつもの壬氏らしくない言い方ですよね。徐々に猫猫の前で素が出始めています。

猫猫は医務室に連れて行く壬氏を見て彼が「年相応の青年」に見えました。いつもより幼く見えたのです。まるで普段の彼は「大人を演じてる」ようです。

猫猫はこちらの壬氏の方が接しやすくて良いと思いました。

壬氏の新しい簪

壬氏の衣装は先ほど会った時と同じものですが、猫猫は壬氏が簪を付けていることに気が付きます。

猫猫の位置から簪のデザインははっきりと見えませんが、実は後々のエピソードに関わる重要な簪なんです。

アレルギーは毒と同然

侍女に恫喝

猫猫は壬氏に頼み、里樹妃と毒見役の侍女を呼び出します。

里樹妃が青魚を食べられないのはアレルギーだったのです。

食物アレルギーは

「量の調節が難しく、治りが遅い。医官でも対処できないことがある」

と猫猫は侍女に詰め寄ります。

「知っていて与えたなら、それは毒を盛ったのと同じことです」

「ゆめゆめ忘れないようにしてください」

この時の猫猫の表情が恐ろしくもあり、美しかったですね。まさに神作画。

6話のテーマは「毒」

「精神的な毒」「心の小さな闇」を治療する。毒は薬にもなる

4話で猫猫が恫喝した侍女も改心して猫猫と看病を交代していましたね。今回の毒見役の侍女・河南もこれを機に変わります。

4話も6話も「毒が薬」になりました。とはいえ、治療方法は恫喝ですが…(笑)

重版に次ぐ重版!

アニメが大好評で「薬屋のひとりごと」重版に次ぐ重版ですごい勢いで注目されています!

ねこクラゲ先生による作画動画

ねこクラゲ先生の作画過程が公開されました!これは貴重な動画ですよ!

【MV】アイナ・ジ・エンド×薬屋のひとりごと

アイナ・ジ・エンドさんと薬屋のひとりごとの特別MVが公開されました!

フルサイズで聞けますよ!「薬屋のひとりごと」は華やかさと仄暗さを併せ持つ作品です。

アイナ・ジ・エンドさんの力強さと切ない歌声が作品の世界観とマッチしていて本当に素晴らしいです。

ぜひご覧ください!

ミニアニメ「食べられないもの」

壬氏と猫猫のやり取りが可愛すぎてびっくりしました!

本作は恋愛要素はあるのですが若干少なめです。
そのためこちらのやり取りがすごく貴重でファンとしては嬉しい回でした!こんなに可愛い二人を毎週見れるなら幸せすぎます…(笑)

まとめ

次回は「猫猫が里帰りする」話です。

後宮は年季が明けるまで出れない場所なのですが、特例を使えば外に出れます。

「園遊会で簪をくれた相手」となら一時的に帰省できるのです。

ですが、園遊会で渡される「簪」と「簪をくれた相手との帰省」には特別な意味があります。

猫猫が「簪をくれた男性と里帰り」を知った壬氏の反応は…!?

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てんちょう
森の奥でひっそりと本屋を開いています。
好きな食べ物はシナモンロール。

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